腸もみの効果
「第二の脳」とも呼ばれる「腸」ですが皆さんケアしていますか。
腸は食事の消化・吸収・排泄までを行うとっても大切な消化器官です。
便秘がひどい、疲れを感じやすい、むくみやすいそんな方は腸もみを試してみましょう。
腸活とは、
腸内環境を整えて腸の働きを正常にすることをいいます。【腸活】という言葉は最近よく耳にすることも多いのではないでしょうか。
人間の腸には、約1000種類、100兆個の腸内細菌が腸壁にペタッと張り付いています。この状態のことを腸内フローラといいます。
腸内細菌には、人体に良い影響を与える善玉菌と悪い影響を与える悪玉菌、どちらでもない日和見菌があるという事を聞いたことはあるでしょうか。
腸内環境は善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスで決まります。悪玉菌が多い状態になると、便秘や下痢になりやすいといわれています。ただし先ほども述べたようにバランスが大切なので善玉菌ばかりでも良くありません。
腸もみとは
腸をマッサージして腸を整え身体全体の不調を改善する方法です。
痛みが少なくリスクなしで身体を整えることができます。
今回は腸もみの効果についてお話します。
腸もみに期待できること
排便を促すことができる
便秘の状態とは宿便が多くあるという事です。「宿便」とは腸の中に留まり外にしばらくでない便のことです。健康な方でもなんと2~3kgも宿便があります。便秘になると5kgほどが体内に留まります。自分の体の中に5キロもの宿便があると考えると恐ろしいですよね。便秘の時に腸もみをすることによって腸のぜん動運動を促し、排便を促すことができるのです。
便秘とは・・・
3日以上、便が出ない状態が続くことや、排便しても残便感やすっきりしない状態が続いていることをいいます。そんな時に薬に頼る方も多いかと思いますが自然なお通じに導きたいですよね。便秘が続くと気分もどんよりします。
便秘の原因
便が固くなっている ・・・食物繊維や水分の不足
自律神経の乱れ ・・・交感神経と副交感神経のバランスが乱れている
ストレス・・・日常生活のストレスのより腸の動きが悪くなる
薬の副作用 ・・・大腸運動の抑制や便が固くなってしまう
ねじれ腸 ・・・腸自体がねじれてしまうこと
便秘の種類
弛緩性便秘 : 大腸の運動が低下して排便できないこと
直腸性便秘 : 排便を我慢することが習慣化して直腸が鈍感になってしまうこと
血行が良くなる
血行が悪い人は様々な病気にかかりやすくなってしまうので注意が必要です。特に腸は大きな血管の通り道です。体の隅々まで栄養素を運ぶ動脈と、末端から老廃物を心臓へと運ぶ静脈、どちらも腸を通っています。腸もみをすることで血行を良くすることができるため腸もみはお薦めです。
冷え性の改善
真夏であっても手足が冷えていることはありませんか。末端冷え性など体内はあったかい感じがするのに手や足の先だけ冷えている症状は女性に多いです。
表面を温めてもなかなか改善しません。温かいものを食し、体を冷やす食べ物を避けましょう。また腸と冷えは密接に関係しており腸もみをすることによって冷えが改善したという人も多くいます。
下腹がスッキリする
足などは太っていないのでお腹だけがポッコリ出ているときは、腸の下垂が原因かもしれません。
無理なダイエットの繰り返し、運動不足やデスクワーク中心の仕事の毎日を送っていると、筋力が低下し腸の位置が下に下がる可能性があります。
腸もみをすることで腸の下垂によって歪んだ骨格を矯正して、下腹のポッコリお腹の解消できます。
動脈硬化を予防する
善玉菌には、脂肪細胞を燃焼させて血清コレステロールを減らす効果があります。悪玉コレステロールが血管の壁に付着して動脈硬化を促進すると、心筋梗塞や脳梗塞などさまざまな病気になりやすくなってしまいます。腸が健康でいることは病気を未然に防ぐことに繋がるのです。
プチ不調の改善
更年期のような体のプチ不調を改善することに繋がります。
年齢を重ねていつもとなんか違うと感じたら腸の不調が原因かもしれません。気分転換にもなり心もリフレッシュできるので一度【腸もみ】を受けてみることをお勧めします。
肩こり・腰痛の改善につながる
肩こり腰痛がなかなか治らない方は腸内環境に原因がある可能性もあります。
腸内環境が乱れてしまうと、自律神経バランスが乱れてしまい体の不調を引き起こします。
当院は腸もみとカイロプラクティックの組み合わせたコースで施術するので全体的に凝りを改善し自律神経バランスを整え肩や腰がスッキリします。
腸もみができない人の特徴
・大動脈瘤や腹部腫瘤などの腹部疾患がある場合
・妊娠している場合
・月経痛がある場合
・お腹に痛みがある場合
腸もみと腸ストレッチの違い
【腸もみ】
・お腹の上から直接的に腸をもむ。
・腸のトラブルをダイレクトに改善する
・自宅でもできるしプロにお願いすることもできる
【腸ストレッチ】
・体を伸ばしたり動かして腸の回りの筋肉を鍛える。
・インナーマッスルを強めて腸を活性化する。
・自宅で出来る
腸もみも腸ストレッチも両方取り入れることをお勧めします。
腸にいい食べ物
腸もみについてお話しましたが、食事の摂り方も非常に大切です。以下に腸活にいい食べ物について載せておきますので参考にしてください。
菊芋
菊芋とはごぼうの仲間です。なかなか聞くことのない食材ですが便通を良くしてくれます。
そんな菊芋にはたくさんのイヌリンを含んでいます。
イヌリンは、腸内で水分を吸収して糖質・脂肪の吸収を抑え体外に排出する特徴があります。
ごぼう
ごぼうには水溶性と不溶性の2種類の食物繊維が含まれています。 この食物繊維は腸の働きを改善して腸内環境を整えてくれます。きんぴらごぼう、ごぼうてんぷらなど香りと食感が良く日本人の好みの食べ物ではないでしょうか。また抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富に含まれていて美容と健康の面で非常にお薦めです。便秘が気になる方は積極的に食べるとよいでしょう。
大麦、アワ、キビ
雑穀はビタミンB群やミネラルは2~4倍含まれています。
飲食店で白米か雑穀か選ぶ機会があれば雑穀を選ぶことをお勧めします。
食物繊維もたっぷり含まれており腸内環境を整えるに最適な食べ物です。
大麦、アワ、キビを白米に混ぜると食べやすくて継続しやすいでしょう。
キウイフルーツ
キウイフルーツはビタミンも豊富で美容にも健康にも良い食べ物です。
水溶性食物繊維のペクチンが多く含まれており保水力で腸に届いて排便を促してくれます。
私のお薦めはキウイフルーツを良く洗って皮ごと食べることです。皮にも多くの栄養分があるため少し食べにくいと感じるかもしれませんが健康の為に皮ごと食べるようにしています。
まとめ
腸もみは様々なメリットがあるので一度受けてみることをお勧めします。
また腸もみだけではなく、食事の摂り方、適度な運動、睡眠も大切なので日常生活全体の見直しをしてみることも大切です。
腸もみによって腸の活動が良くなり、これまで便秘だった方は改善が期待できることから便秘の方は試してみるとよいと思います。繰り返しになりますが便秘は腸の活動が鈍いことでぜん動運動が鈍り便をうまく排出できないことから起こるものです。マッサージで本来の動きを取り戻せば、便通も正常になり快適な生活が送れるはずです。
当院では腸もみ+カイロプラクティックを組み合わせたコースとなっていますので、腸だけでなく腰や肩、首など気になる部分にもアプローチしていきます。
腸もみ自体は、家で自分自身でも押すことはできますが、人にやってもらうことでリラックス効果などもプラスされるのでストレスを抱えた方などお薦めです。
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